新型コロナウィルス感染症拡大は、家計に様々なインパクトを与えています。
会社の飲み会や外食が激減して家計が楽になった方もいるでしょう。
雇用不安により貯蓄に励む方もいるでしょう。
コロナで見逃してはならないのが残業代の動向です。
以下は金融庁の公表資料の抜粋です。
(出所 金融庁「スチュワードシップ・コード及びコーポレートガバナンス・コードのフォローアップ会議」(第20回)事務局参考資料1)
コロナショックにより、所定外給与(≒残業代)が急減していることが分かります。
尚、所定外給与(超過労働給与)は、所定の労働時間を超える労働に対して支給される給与や、休日労働、深夜労働に対して支給される給与です。時間外手当、早朝出勤手当、休日出勤手当、深夜手当等が該当します。
次に所定外給与の業種別推移です。
(出所 金融庁「スチュワードシップ・コード及びコーポレートガバナンス・コードのフォローアップ会議」(第20回)事務局参考資料1)
上図表のように、所定外給与の落ち込みは、特に飲食サービス業(宿泊業含む)や生活関連サービス業等(娯楽業含む)で顕著です。
コロナ対策という観点では、やはりこのような業種を中心に対応していくべきでしょう。業種としての存続も危ぶまれ、従業員としては所定外給与まで減少するとなると安心して働くこと、安定した暮らしはかなり難しくなるからです。
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