国産万年筆と言えば、セーラー万年筆とパイロットとプラチナ万年筆が三大メーカーです。
その中でも個人的にはセーラー万年筆が好みです。
21金のペン先の筆記感は結構独特で、書いていて楽しくなる人は多いのではないでしょうか。
セーラー万年筆株式会社は、2021年に創業110周年を迎えます。
セーラー万年筆のペン先に「1911」のロゴが入っているのをご存知の方も多いでしょうが、創業年が1911年だからです。
私の勝手な印象ですが、セーラー万年筆が日本の万年筆メーカーの中では最も独自性を持ちます。海外から伝わった万年筆を日本独自の解釈で進化させたのがセーラー万年筆なのではないかと思うのです。もちろん日本で最初の万年筆メーカーです。
セーラー万年筆はペン先に21金を使うことで有名です。
21金といえば、14金よりも18金よりも柔らかいはずなのに、21金のセーラー万年筆のペン先は柔らかさをあまり感じません。むしろ硬さと弾力性を感じます。
書き味はシャリシャリという感じ。
インクフロー(インクの出)は個体差が大きいような気がしますが、潤沢過ぎず、かといって渋過ぎず。
私はセーラー万年筆の中で最も書き味が良かったのはプロフィットレアロです。
モンブラン146にも通じるフォルム。
そしてクリアなインク窓。国産では珍しいインク吸入式です。
個人的にはインクは赤がお勧めです。キャップをしていてもインク窓が外から見えるので、その中に入れておくインクはダークな色合いよりも赤のようなクリアな方が楽しめます。
セーラーの中ではインクフローも潤沢。
胴軸の質感は、残念ながらモンブランよりも落ちます。それでもこの値段でモンブランとも伍していると思えるほどの独特の書き味(モンブランとは書き味が全く違います)はお得感すら覚えます。
プロフィットレアロはぜひ試して欲しい国産万年筆です。 (単なる宣伝みたいですね)