イタリアの万年筆メーカーであるアウロラ社をご存知の方はおいででしょうか。
アウロラとは、1919年にイタリアの古都トリノで創業されたイタリアで最初の万年筆ブランドです。トリノと聞くと、確かにトリノっぽい気もします(多分、何も分かっていないのでしょうが)。
ペン先から胴軸に至るまで自社工場で生産している数少ないメーカーです。
また、万年筆メーカーでは初めでではなかったかと思いますが、MOMA(ニューヨーク近代美術館)へ永久展示保存されています。
このアウロラ社の万年筆は私にとってお勧めの一本です。
オプティマというシリーズですが、アウロロイドと名付けられたアウロラ社製の特製樹脂が本当に美しいのです。
以下のリンクは青色のものですが、赤色(バーガンディ)のものが私はお気に入りです。
リンク
まず、胴軸の太さが絶妙です。胴軸の中ほどが膨らみ、端にいくにしたがってすぼんでいます。持つと非常に手にフィットします。
そして、この美しい胴軸にもかかわらず、復刻版だからなのでしょうが、アウロラ社の旧社名等が彫り込まれています。
そして、このオプティマは軽いのです。筆記に疲れません。快適この上なしです。
ペン先の太さは海外メーカーであるにもかかわらず、日本の万年筆メーカーと同じぐらいの太さに感じます。
硬すぎることはありませんが、ヌラヌラというよりは、紙に少し引っかかりのある「サリサリ」「シャリシャリ」という感じの書き味です。
セーラーのプロフェッショナルギア(21K)とも違う、少し独特なものに感じます。
これが慣れるとクセになります。私は、セーラーのプロフェッショナルギアは結局あまり使いませんでしたが、アウロラはかなり使っています。
恐らく好き嫌いが分かれるのはキャップのリングにあるグレカ・パターンでしょう。
グレカ・パターンとは古代ローマ時代のパターンで、ラーメンマーク、中華マークのようなものです。
グレカ・パターンとは古代ローマ時代のパターンで、ラーメンマーク、中華マークのようなものです。
これが、カッコよいと感じるか、ダサいと感じるかは人それぞれでしょう。
私は最初はダサいと思っていたのですが、アウロラの筆記感が良く使っているうちに、慣れました。今は全く違和感ありません。何というか、オヤジのカッコよさみたいなものでしょうか。
もし、ちょっと違う万年筆を使いたい方がいれば、アウロラは非常にお勧めです。色は以下のバーガンディが最も映えるような気がします。
リンク