私は科学が苦手です。強いて言うなら、科学の理解をするための数学が苦手でした。
まさに、理系の理の字もなく、まさに文系として生きてきました。
もちろん、今の世の中では理系・文系という区別をしているのは日本ぐらいかもしれません。
しかし、20年前ぐらいからでしょうか。
可能な限り科学的な文献も読むように努力するようになりました。
理由は簡単です。
お客様の事業を理解できなかったからです。
例えば、我々がいつも使っているスマートフォンには、ほぼGPSを活用する機能が搭載されていますが、このGPSは、有名なアインシュタインの相対性理論(の一部)を実証しています。
このように言われても知らない人は「?」としかなりません。
原子力発電だって、東日本大震災の折には「原子炉は爆発するかもしれない」と考えた人は多いでしょう。
しかし、原理的に原子炉で「核」爆発が起こらないことは専門家によって前々から指摘されていました。その理由を、表面的にしか知らなかった私は、東日本大震災が起きた後に、やはり原子炉での核爆発について恐怖感にとらわれました。原子炉の原理について私はほとんど理解していないことに改めて気づかされました。
そんな事例の数々が、私に「少しでも勉強しないといけない」と思わせ続けてきました。
科学に不得手な私が、分かったと思わせられるような気になったのは以下の書籍を読んだ時です。
リンク
これは上下巻がありますが、物理学とは何か、相対性理論と量子論を統一させることが最大の課題であること、その統一理論の候補がひも理論であること、時間とは何か、宇宙とは何か等を「文系」の人間に理解させる最高の書籍ではないかと思います。
そして、人間が「思考だけで、どこまで思索を深め、宇宙を理解することができるのだろうか」と、今後に期待させられる内容でもあります。
私は物理学系の書籍でここまで感銘を受け、分かりやすかったことはありません。
そんな書籍です。