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日本における万年筆産業規模

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最近、万年筆をまた使うようになり、日本における万年筆のマーケット規模が気になりました。

日本筆記具工業会のWebサイトには筆記具統計というものがあります。

2019年の筆記具統計では以下のことが分かります。

  • 万年筆・製図ペン輸出 12,260千本、3,400百万円
  • 万年筆・製図ペン輸入 943千本、1,302百万円

2012年より万年筆と製図ペンは同一項目に統合されてしまっているようですが、とにかく日本は輸出の方が多いことになります。

ただ、上記の数字を見れば分かりますが、日本からの輸出は本数が12百万本に対して、輸出金額が34億円です。一方で、日本への輸入は、本数が0.9百万本に対して、輸入金額が13億円です。

単純に言えば、輸出本数は輸入本数の13倍程度あるのに対して、輸出金額は輸入金額の2.6倍しかないのです。

別の切り口で見ると、輸出の一本当たりの金額は277.3円です。一方で、輸入の一本当たりの金額は1,380.7円です。

完全に開きがあることが分かります。

万年筆は海外で生まれたものです。

まさに舶来品といったところですが、その書き味は、漢字・ひらがなを書こうとしても非常に有用です。

日本の万年筆も海外で高い評価を受けているという記事を見たことはあるのですが、実態はどうなのでしょうか。

私見としては、日本の万年筆は海外のものよりも日本語を書くには適しています(漢字を書く際には特に分かります)。

そして、漢字を書くには細字の方が良いので、日本の万年筆は細字が特に優秀なように思います。

パイロットのカスタム74(以下)や67なんてかなり良かったように思うのですが、どうなのでしょうか。

尚、私は、字をきれいに書けず、走り書きばかりなので、海外の万年筆のF~Mぐらいの太さが好きです。よって、ついつい海外の万年筆を使うことが多くなっています。
ただ、パイロットのSU(スタブ)は良いペン先だと思います。
縦の線は太字で、横の線は細字(中細字程度) に書けるペン先がSUです。非常に味わいが出ます。今でも時々使います。