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コロナの影響は、紙需要の変動を加速させるのか

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コロナ禍の中で、私は改めてオールドタイプだと感じたことがあります。

それは、仕事に紙を使いたがることです。

メモをしておくのも紙、データを見るのも紙、作成した書類の最終チェックも紙でやりたいのです。

もちろん、保存・加工するのは電子データの方が良いので、メモは文字に起こしてフォルダや自分あてにメールしています。しかし、電話・Web会議中にメモするのは少なくとも紙です。

最近はボールペンが重く疲れるので、万年筆をもっぱら使っています。

ペリカンモンブランの持っていたのを引っ張り出してきています。以下はペリカンのM400です。私がペリカンで使うのはFかMのペン先ですが。

しかし、私がどのように仕事をしようとも、業務がペーパーレス化していくのは避けられないでしょう。

国内の紙需要はどのようになっているのでしょうか。


<紙・板紙内需推移>

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紙・板紙の国内需要は、2008年まで3,000万トン台で推移していたが、リーマン・ショック後の2009年に大きく減少して以降、V字回復することなく推移してきた。
紙については、新聞用紙や印刷・情報用紙等のグラフィック系を中心に、人口減少、少子化、ICT化等の構造的な要因により減少を続けている。一方、板紙については、段ボール原紙が、加工食品等の食品分野や家電向けなどに推移したこと、また、eコマースの普及等を背景に、増加傾向で推移している。

(出所 日本製紙連合会Webサイト)

ここに記載されている通り、国内の紙需要は変動しています。

新聞やチラシ、企業内の書類印刷等の需要は減少傾向にありましたが、コロナで減少傾向が加速するでしょう。

一方で、段ボールはECの増加によってさらに増加していくでしょう(何か代替物が開発されない限り)。 

ちなみに、紙の日本国内の生産量推移は以下の通りです。

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先に掲載した需要推移と生産量推移を見ると興味深いのですが、日本は紙の国内需要のほとんどを国内で生産しているのです。 

すなわち、輸入大国である日本において、紙はめずらしくも自国内で需要をまかなえている分野なのです。

だから、コロナ禍で最初にトイレットペーパーが無くなる事態が起きましたが、あれは懸念が間違っていたということになります。

 

環境のこと、効率性、データの活用のことを考えると、ビジネスにおいて紙の使用は控えた方が良いということは分かっているのですが、少なくともメモを取ることと、アイディアを書きつけることには、紙でやりたいなと思う今日この頃です。

<メモ用紙はやっぱりこれなんですよね↓>