銀行員はお嫌いですか

緩く、弛く、ゆるく

残業が良くて、遅刻がダメなカルチャー

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『あと10分寝たい』

私が毎朝思うことです。皆さんはいかがでしょうか。

日本は、ほとんどの会社が「変な思い込み」に支配されています。

それは、遅刻は悪ということです。

そもそも学校で遅刻は悪いこと教えられて、日本人は育ちます。

電車は時間通りに来て出発するのが当たり前、飛行機も定時運行を守ることが大事。

そんな文化の中で我々は生きてきました。

朝礼、会議、顧客訪問、全てが時間通りに始まらないとダメなのです。

 

当たり前ですよね?

 

このスタート時間を厳守するという文化は、お互いにとって良い文化であることは間違いありません。「他人様の目」こそが社会の抑止力になっているような日本では、この文化、規範は守られているように思います。そして、このスタート時間を厳守するという文化は、様々なインフラ(主に交通でしょうか)の基礎となり、経済活動にとって非常に有用です。

 

しかし、です。

 

私は、日本人が時間に厳しい国民であると思うと共に、時間にルーズな国民であるとも感じます。

その理由は簡単です。

スタート時間は守るのに、終了時間を守らない文化だからです。

社内の会議は、スタート時間は厳守でも、終了時間は曖昧なことが多いでしょう。

お客様との面談も同様です。

そして何より、残業は基本的に前提となっていることが一般的です。

会社では遅刻は許されません。

しかし退勤する時間を破ることは許されるのです。

このカルチャーとなった背景の一つに労働時間規制があるような気はしますが、今回は触れてないでおきます。

なぜ、残業は良くて、遅刻はダメなのでしょうか。

一つは、我々は「一緒に始める、一緒にやる、全員でやる」ことが好きだからでしょう。

平等という言葉が、「機会の平等」よりも「結果の平等」に使われがちな日本のカルチャーの現れの一つです。

そして、学校だろうと企業だろうと、マネジメントの基本が、内容ではなく時間管理だからだと思います。

厳しい言葉で言えば、表面を取り繕えば良い文化なのです。

また、会議の延長や残業が許される文化的側面としては、「他人の時間を奪うことは悪ではない」という感覚も指摘できるかもしれません。

この感覚は、例えば子育て世代の働き方、在宅勤務・テレワーク時代のマネジメントにはそぐわないでしょう。何より国籍の違うメンバーをまとめていくにはネックとなるように思います。

(以下は私が買おうか迷っていたものです。ヒューマンピクトグラムが好きで、定時退社は必要だと思うからですが、何となく恥ずかしくて買えません。私はダメな人間です。)