前回の記事で在宅勤務中に万年筆の良さを再度実感したとお伝えしました。
今回は、万年筆のインクについてお伝えしたいと思います。
万年筆のインクは、それぞれのメーカーによって個性があると思います。といっても、私はそんなに多くのインクを使ってきたわけではありません。それでも、違うことが分かるのです。これは最終的には使ってみるしかないのかもしれませんが、ネットを検索すると同じ色でも随分とメーカーによって異なることが分かるでしょう。
そんな中、私が最も使うインクの色は『ブルーブラック』です。
そして、ブルーブラックの中で随一のすばらしさを誇るのがWatermanのブルーブラックです。
Watermanのブルーブラックは、筆記した直後は濃紺と言えるような青が強めの色です。これが、時間が経つと色が淡くなっていき、やや緑色になっていきます。
白いノートの上でも良く映えますし、リーガルパッドのような黄色い紙の上でも、これしかないというような色になるのです。
これは他のメーカーのブルーブラックにはない特徴に思います。
以下のAmazonのリンクには、色の雰囲気が分かる写真が掲載されていますので、もしご興味があればご覧ください。
Watermanのブルーブラックは、今はミステリアスブルーという名前になっています。
まさに色の変化は、ミステリアスです。
ただ、Watermanのブルーブラックは、水に異常に弱いような気もします。濡れるとすぐに判別不能になります。
その代わり、万年筆の洗浄は、Watermanのインクだったら、半年に一回ぐらいで良いと言われたことがありますので、メンテナンスがしやすいということなのかもしれません。
PC、タブレット、スマホで仕事することが多くなった時代であり、ペーパーレスが叫ばれる時代に「万年筆かよ」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
その通り。道楽なのかもしれません。
しかし、紙の上だからこそ、自由に線が引け、自由な図が書け、自由な大きさで文字を記載出来ます。私は、考え事をするなら、発想を自由にするなら、新しい考えを組み立てていくなら、紙の上ですることが多いです。オールドタイプですかね。