在宅勤務は、私に様々な影響を与えました。
満員電車のアホらしさ、月々の居酒屋代の負担の重さ、スマホスタンドの便利さ、イヤフォンにお金をケチらない方が良いこと、ランニングの大切さ、等々を気づかせてくれました。
そんな中、改めて実感したのは万年筆の実用性と楽しさです。
私は、仕事では基本的にボールペンを使っています。これは、昔に万年筆で取っていた手帳のメモが雨に濡れて読めなくなったのがきっかけです。万年筆のインクは水溶性で濡れるとすぐに判別不能になります。
ただ、在宅勤務中は、Web会議や電話会議が多く、大量のメモをしているとボールペンすら重くなってきます。
何といっても、リモートワークの恐ろしさは、移動時間等が無い分、トイレに行くことがしばらくできないほど予定が隙間なく入る可能性があることです。
そんな会議の渡り鳥状態では、いつものWaterman/ウォーターマンのボールペン(エキスパート、30gぐらい?)が重いのです。もう疲れるのです。
そこで軽いボールペンにしてみたりしたのですが、やはり疲れます。
ボールペンは筆圧をかける必要があり、筆記するには力が必要なのでしょう。
そこで、思い付きで万年筆を復活させてみました。
万年筆はWatermanばかりを使用している訳ではありませんが、Watermanのエキスパートはやはり私には使いやすいものです。
万年筆は筆圧がなくても、何というか・・・「さらさら」と書けます。本当にスムーズなのです。
また軸が太ければ、長時間の筆記も疲れにくいように思います。
ボールペンとは違い、インクの付き方にもムラがあり、それも味になります。
書いていて楽しくなる、それが万年筆の良さなのでしょう。
在宅勤務から完全復帰することがあっても、これからは万年筆を使い続けることになりそうです。
ちなみに、私がいつも使っているWatermanのエキスパートに、いつのまにか新色が出ていました。最近はトープとかグレージュという色が流行しているのでしょうか。このカラーにはいつか挑戦してみようと思います。ちょっとおしゃれすぎますが。