銀行員はお嫌いですか

緩く、弛く、ゆるく

横文字が溢れることに反発してはいけないのだろう~Stay Home~

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新型コロナウィルス感染症拡大時に、違和感を覚えたことの一つが「ステイホーム」「Stay Home」という標語でした。

いつのまにかステイホーム、Stay Homeが使われるようになったのです。

「自宅待機で良いじゃないか」と考えた人は私以外にも多数いらっしゃったのではないかと思います。

そこで改めて考えました。

なぜ、英語をそのままカタカナ語・横文字として日本のマスコミや政治家は使うのかと。

横文字をビジネスで連発する人は、実際にはその用語の意味をきちんと分かっていないということは往々にしてあります。金融の世界でも、ブレット、アモチ、SB(エスビー)、CB(シービー)、キャップレート、LTV(エルティーブイ)等々、横文字が溢れています。

ステイホームというのも、何となく響きが良いとか、これまでとは異なる用語だから注目を集めることができる等の判断が働き使われているのかもしれません。

私はカタカナ語・横文字が多用されるのは以下の理由かと考えていました。

  • 単純に格好がいいため。普段使われない言葉を使うことで「自分は外国の言葉や文化を知っている」という自己顕示になるから。
  • 横文字言葉だと自分が分かっていなくても、何となくごまかせるため。
  • 日本語に置き換えるのが難しく、カタカナでしか表現しようがない言葉であるため(例:IT用語、医学用語、金融用語)。
  • 相手に理解してもらいたいと考えていないため。

しかし、以下の考察を見た時に、自分は底が浅い人間であると実感しました。

抜粋・引用ですが、ご覧下さい。

雰囲気だけで外来語を使用するのはよくないというのは、もっともな批判だと思います。ただ、これに対しては私の考えは2つの点で反対です(どちらも条件つきの反対です)。

1) そのような「ビハインド」や「リスペクト」などの語は、まさに雰囲気が必要だから使用されているという側面があるからです。スポーツなどでは、たとえ容易に言い換えられるとしても、その「ビハインド」「アウェイ」などの専門用語を使うことで、まさにゲームについて話しているだという感じを出せます。また、「ビハインド」を知らない人はそのゲームの結果にそれほど興味はないでしょう。「リスペクト」は、ラップをやっている人がよく使っていると思いますが、それも雰囲気を共有するために使われているところが多分にあります。雰囲気の共有のためのレトリックであるなら、まさにそれは表現力であり、それを否定するのは言葉狩りであろうと思います。ただ、そのようなレトリックがふさわしくない状況で外来語を使用する(サッカーのルールも知らない相手に「ビハインド」だの「アウェイ」だの言ったり、軽いノリのときでないにもかかわらず「リスペクト」と使ったりする)のは、意思疎通上問題のあることだと考えます(この意味で条件つきの賛成です)。そこで私の立場は、聞くと想定されている対象者がその言葉を知らないはずなのにその言葉を使用するのはコミュニケーション的な問題を孕むゆえに反対するが、聞くと想定されている対象者がたいてい知っているはずなら、レトリックとしておおいに活用されてよいだろうというものになります。

2) そのような反対が、反動的な和語への回帰になってしまうかもしれないからです。これを機会に日本語のよさを見直そうということであるので、その意味では、回帰自体が悪いといっているのではありません。しかし、外来語“と比べて”和語ないし漢語のほうがよいというのは、[1] 伝統的なものの尊重に加えて [2] 外来語との対比によるところがあると思います。つまり、外来語があるからこそ“その対比でかえって”日本語に伝統的なものを感じてしまうというところがあるはずです([2])。それは外来語の効能ですよね。そこで私の立場は、純粋に日本語のよさを日本語のよさとして感じていないかぎり、つまり外来語との対比でよさを感じているという面があるかぎり、外来語を批判する道義を欠くだろうというものになります。伝統的な日本語を重視することと、外来語が存在すること(過度にはびこることではなく)とは矛盾するものではなく、むしろ相補的であるところもあるということです。

上の1)、2)は、質問者さまの文言を頑固なものと受けとった、日本語に言い換えられるなら日本語に言い換えるべき、という意見に反対するものでしかなく、私も基本的には質問者さまに賛成で、外来語のせいで日本人にとって元来なじみのある和語や漢語が駆逐されているという危惧があります。たとえ日本人の人生にとって外来語や外国語が必要とされる割合が高まったとしても、教養として従来の和語や漢語を身に着けることができないというのはありませんから。

(出所 教えて!goo https://oshiete.goo.ne.jp/qa/2636206.html

如何でしょうか。

私は、せっかく日本語があるのだから日本の単語・用語を使えば良いし、特に相手に理解してもらうのがコミュニケーション(これも横文字ですが)なのだから日本の単語・用語を使うべきだと考えていました。

しかし、考えが浅かったようです。

Stay Homeは全世界的に使われています。

全世界で共通の言葉・思い・雰囲気を共有できるならば、カタカナ語・横文字の使用も良いのでしょう。

大いに使いましょう。

「Stay Home」