銀行員はお嫌いですか

緩く、弛く、ゆるく

「宇宙を織りなすもの」(ブライアン・グリーン著)について

私は科学が苦手です。強いて言うなら、科学の理解をするための数学が苦手でした。 まさに、理系の理の字もなく、まさに文系として生きてきました。 もちろん、今の世の中では理系・文系という区別をしているのは日本ぐらいかもしれません。 しかし、20年前ぐ…

日本における万年筆の国別輸出先・輸入先

前回の記事では日本における万年筆の輸出入について確認しました。 そして、日本の万年筆(および製図ペン)の輸出と輸入の一本当たりの単価の違いがあること、但し、漢字やひらがなを書くには日本の万年筆が適していることを記載しました。 そこで、気にな…

日本における万年筆産業規模

最近、万年筆をまた使うようになり、日本における万年筆のマーケット規模が気になりました。 日本筆記具工業会のWebサイトには筆記具統計というものがあります。 2019年の筆記具統計では以下のことが分かります。 万年筆・製図ペン輸出 12,260千本、3,400百…

コロナの影響は、紙需要の変動を加速させるのか

コロナ禍の中で、私は改めてオールドタイプだと感じたことがあります。 それは、仕事に紙を使いたがることです。 メモをしておくのも紙、データを見るのも紙、作成した書類の最終チェックも紙でやりたいのです。 もちろん、保存・加工するのは電子データの方…

コロナがもたらした緑のある生活

コロナによって、外出も気乗りがせず、どこにも行けず、仕事も在宅が多くなった時期に、我が家には緑が増えました。 凄まじい勢いで増殖しています。 先日は以下のようなカエデをお迎えしました。 コロナがもたらした「緑」。 この梅雨空の下、晴れない気持…

コロナ禍の人口動態統計〜婚姻と離婚数〜

人口動態統計速報を見るとコロナ期間中の動きが少しだけ見えてきます。 人口動態統計は、出生、死亡、婚姻、離婚及び死産の各事象について各種届出書等から人口動態調査票が市区町村で作成され、これを厚生省が収集し集計したものです。 最も直近の2020年4月…

資金循環を見ると銀行が構造不況に陥る理由が見える

日銀が定期的に発表している資金循環表というものをご覧になったことはあるでしょうか。 この図を見ると、日本の銀行が何で儲けられないのかが分かるかもしれません。 (出所 日本銀行Webサイト) この資金循環表は、日本の全融部門を中心とした資金の流れを…

日本の標準時は、なぜ明石が基準なのか?

なぜ、日本の標準時は明石市を通る子午線に統一されているのでしょうか。 本当に失礼ながら、明石はあまり有名な都市とは言えません。 明石海峡大橋、明石焼(玉子焼)、明石鯛、明石ダコ、、、といったところが明石の有名なものでしょうか。 源氏物語の「明…

我々は中国の影響を強く受けている

最近、「圧巻」という言葉を使おうとして、ふと思い出したことがあります。 圧巻って中国から由来した言葉だったよなと。 もちろん、わが国で使われている漢字が「漢(=中国)」の字であるように、中国から日本は大きな影響を受けてきました。 その影響は当…

銀行は名前にも規制がある

銀行という名前(商号)を我々は普通に日常会話の中で聞きますし、違和感を持つこともないでしょう。 しかし、銀行は、なぜ「銀行」という用語を会社の名前に使っているのでしょうか。 例えば、みずほ銀行ではなく「みずほバンク」でも良いのではないでしょ…

『地球温暖化』と『牛』

小泉環境相が国連温暖化サミットの前夜に、ニューヨークのステーキハウスに行って批判されていたとの報道を覚えていらっしゃるでしょうか。 「牛のゲップ」が地球温暖化の大きな原因だと言われている中で、日本の環境大臣が、国連温暖化サミットの前に、ステ…

ランニングとDaft Punkと松本零士先生

ランニングをする時にちょうど良い曲の一つと私が思うのが、Daft PunkのOne More Timeです。 2000年にヒットした曲です。気づけば、もう20年となります。 MVは銀河鉄道999の松本零士先生が作っているという恐ろしい曲でもあります。 <Daft Punk - One More …

残業が良くて、遅刻がダメなカルチャー

『あと10分寝たい』 私が毎朝思うことです。皆さんはいかがでしょうか。 日本は、ほとんどの会社が「変な思い込み」に支配されています。 それは、遅刻は悪ということです。 そもそも学校で遅刻は悪いこと教えられて、日本人は育ちます。 電車は時間通りに来…

道具を使うということ

ペリカンM205 FP オリヴィーンが我が家に来てから、かなりの時間が経ちました。 // リンク こんな感じの宣伝文句を書かれたら、どうしても買ってしまったのです。 エーデルシュタインインクの2018インク・オブ・ザ・イヤー「オリヴィーン」の発売以来、…

「利子」と「利息」の使い分け

利子と利息という言葉があります。 「今は銀行に定期預金で預けても雀の涙の『利息』しかつかない」というように使いますが、利子と利息を使い分けている人はいるでしょうか。 この両者の定義を少し調べてみましょう。 <利子>債券は、利率や償還期日などが…

ジャッキー・ブラウンとボビー・ウーマック

ジャッキー・ブラウンという映画をご存知でしょうか。 前回の記事ではKill Billという映画をご紹介しましたが、このジャッキー・ブラウンもクエンティン・タランティーノ監督作品です。 この映画のテーマ曲が「110番街交差点(ボビー・ウーマック)」です。 邦…

キル・ビル(Kill Bill)という映画オタクが作ったMovie

キル・ビルという映画をご存知でしょうか。 クエンティン・タランティーノ監督のスタイリッシュな映画です。 主演はユマ・サーマン。 2003~2004年の公開です。 ブルース・リーを彷彿とさせる黄色のスーツを着たユマ・サーマンが日本刀を持って戦うというス…

オンライン教育こそは「貧者の最強の武器」になる

「新型コロナが私たちに突きつけているものとは」何でしょうか。 この疑問を日経新聞の編集委員が提示したところ、日経新聞に多数の投稿があり、その一部が発表されています。 その中で、私が気になったのは以下の投稿でした。 ■リモートで教育に新しい風 (…

リーガルパッドについて

私は、様々なアイディアをまとめたり、図表を作る時には、まずリーガルパッドを使っていることが多いです。 このリーガルパッドは、アメリカで誕生し、法曹関係者や学者が愛用したことから「リーガルパッド」と呼ばれるようになったようです。 通常は黄色で…

万年筆のインクはやはりWatermanのブルーブラック

前回の記事で在宅勤務中に万年筆の良さを再度実感したとお伝えしました。 今回は、万年筆のインクについてお伝えしたいと思います。 万年筆のインクは、それぞれのメーカーによって個性があると思います。といっても、私はそんなに多くのインクを使ってきた…

在宅勤務中に気付いた万年筆の良さ

在宅勤務は、私に様々な影響を与えました。 満員電車のアホらしさ、月々の居酒屋代の負担の重さ、スマホスタンドの便利さ、イヤフォンにお金をケチらない方が良いこと、ランニングの大切さ、等々を気づかせてくれました。 そんな中、改めて実感したのは万年…

なぜ小売業は2月決算が多いのか

日本の企業は3月決算先が多いことは皆さんご存知でしょう。 上場企業では約66%が3月決算先です。 一方、上場企業のうち2月決算先は約6%程度です。 この2月決算先は、小売業が多いのが特徴となります。 事例を挙げるならば、以下の企業は2月決算先です。 高…

T-SQUAREとオーケストラ

在宅勤務に少しずつ慣れてきましたが、それと同時に仕事中は音楽を聴くことが当たり前になってきていて、オフィスでの仕事中は若干苦痛です。 在宅勤務中に聞いているのは、YouTubeで昔の曲を聴いていることが多いです。 仕事を邪魔しない曲を探していたら、…

新たな小説「帝國銀行、人事部」の連載を始めます!

読者の皆様へ コロナ禍の中、少し時間が出来たので小説の連載を始めようと思います。 私が小説を書くのは二作目で、一作目は泣かず飛ばずでしたが、良い経験でした。 新たな小説のタイトルは「帝國銀行、人事部」です。 作ってみた表紙のイメージは以下です…

銀行全体の2020年3月末時点のB/Sはこんな感じ

銀行業界全体の資産と負債のバランスはどのようになっているかご存知でしょうか。 以下は非常に簡単な日本の国内銀行のバランスシートです。 (出所 日本銀行Webサイト) これを見ると、銀行は国内店で譲渡性預金も含めて845兆円の預金を受け入れています。…

在宅勤務ではハンコ文化がボトルネックだというが、名刺も十分にネック

コロナによる在宅勤務、リモートワークで必要が無くなったものの一つが「名刺入れ」でしょう。 リアルにお客様と会うならば、名刺交換するのが日本のビジネスの「お作法」ですが、Web会議、電話会議が一般的になってしまうと、名刺を交換する機会がそもそも…

コロナは「公共の福祉」というものを考えさせる

新型コロナウィルス感染症拡大は、自由と公共の福祉という憲法で習った用語を思い出させます。 公共の福祉を皆さん覚えていますでしょうか。 「公共の福祉」とは,「社会全体の共通の利益」であり,「ほかの人の人権との衝突を調整するための原理」です。こ…

パッヘルベルのカノンの影響が大きすぎる

前回の記事で韓流映画の「猟奇的な彼女」という映画について触れました。 www.doyoulike-banker.site この映画ではパッヘルベルのカノンが重要な場面で使われています。 パッヘルベルのカノンとは本当に不思議な曲だと私は思います。 言わずと知れたクラシッ…

暮らしに本当に不要なものは何か、豊かな生活とは何か

www.nikkei.com 今回は、日経新聞への一般読者の投稿記事についてご紹介したいと思います。 「新型コロナが私たちに突きつけているものとは?」という観点は様々に議論されています。改めて、考えてみるのは良いことだと思います。 以下はこの投稿記事から引…

『猟奇的な彼女』という映画が好きでした

少々、韓国の経済について調べようとしていたら、2000年代に見た映画を思い出しました。 私にとっては、韓国のエンターテイメントのレベルの高さを初めて感じた映画です。 (一番最初に韓国のエンターテイメントを認識したのは、有名な「冬のソナタ」です) …